インテリムのオンコロジースペシャリスト認定制度について(前編)

今回はインテリムが誇る研修のひとつであるオンコロジースペシャリスト認定制度について現場で活躍している社員のT.F氏に話を伺いました!

インタビュアー:自己紹介をお願いいたします。

T.F氏:オンコロジー開発部のT.Fと申します。インテリムに入社して10年ぐらいになります。前職もCRO企業にいまして、そこから転職をしてインテリムに入社しました。

当時のインテリムの業務は製薬会社の方へ派遣がメインでしたので、外資系のベンチャー企業に派遣に出て、オーファンドラッグの開発をしました。その後外資系大手の製薬会社でオンコロジー領域を3年ほど担当し、腎細胞がん、卵巣がんと血液がん等、多くの疾患に対する開発を経験しました。

インタビュアー:幅広く経験されたんですね。

T.F氏:はい。そして5年くらい前にインテリムに戻ってきてからは、血液がんのプロジェクトリーダー(PL)をしております。今は血液がんのPL以外にも様々ながん腫のプロジェクトにかかわり、PL のサポートやプロジェクトの運営を補佐しています。

インタビュアー:T.Fさんはオンコロジースペシャリストの認定資格を取得されているということでしたが、簡単で構いませんので、オンコロジースペシャリスト認定制度について教えていただけますか?

T.F氏:オンコロジースペシャリストの認定制度というのはインテリム独自の認定制度で、インテリムの顧問である西條長宏先生にすべて監修いただいております。研修を受講し、筆記試験に合格すると認定をいただける制度です。まずはがん領域の幅広い知識の取得を目的として、オンコロジーの基礎研修を実施します。基礎研修には基礎腫瘍学、臨床研究、生物統計学、臨床腫瘍学概論等から、殺細胞性抗がん薬、ホルモン療法薬、抗体薬、小分子化合物の薬理、EBM、有害事象などの抗がん剤の基礎を学びます。抗がん剤の基礎では、それぞれの薬剤がどんな特徴があり、どんな有害事象が出るのかなども学べるので、大変勉強になります。その基礎的な知識を付けた後は、専門研修として5大がん腫(肺癌、大腸癌、胃癌、乳癌、肝癌)と血液がんについて、診断、病期分類ならびに治療の専門知識を講義で学びます。特に代表的な抗がん剤レジメンや診療ガイドライン、最新のトピックスならびに有害事象モニタリングの実際についても必要な知識を学ぶことができます。

インタビュアー:実際にこの研修を受けた感想をお聞かせください。

T.F氏:とても充実しています。講義を通じて、自分の知識がつながっていく感じが楽しかったです。外資系メーカーでオンコロジー領域をはじめて担当した時は、そこでも研修はあるんですが、対象疾患や担当する治験薬の概要に関することのみで、他の治療としてどのようなものがあるとかは自ら勉強していました。多くのがん腫を経験したので、担当したがん腫に対する知識はあっても、それぞれの知識が点としてある感じで、他のがん腫になるとわからない状態でした。

インテリムのオンコロジースペシャリスト研修では、本当に基礎のところから教えてもらえて、その薬剤の開発経緯でしたり、どういう特性があってどういう有害事象が出るとか、他の薬剤と何が違うのか、そしてどんな効果が期待されるのかなど幅広い内容になっていて、研修を受けることで、今まで点だった知識が繋がって、自分の中で線、更には面になっていく感じを得られました。その基礎が定着することがすごく楽しかったですね。

後編につづく