レメディ・カレッジ~MSL研修の内容とは?~~

今回も前回に引き続き、レメディグループ独自の研修制度であるレメディ・カレッジにフォーカス。レメディ・カレッジ内にある「MSL研修」の具体的な中身や、レメディグループが人財育成に力を入れる理由などに関して、人事責任者のH.K氏にインタビューした内容となっています。

今回はレメディ・カレッジ内の「MSL研修」にフォーカスし、人事責任者のH.K氏にインタビューしました。研修を始めた2つ目の目的に「受講者のキャリアパスを広げるため」とありましたが、実際にCRAとしてレメディグループに入社した後、他部署へのキャリアチェンジをする機会はあるのでしょうか?

もちろんあります。

具体的には、グローバル事業にチャレンジすべく、社内公募に応募して面接を実施し、晴れてグローバル事業の仕事をしている社員もいますし、ライフイベント等で出張が難しいCRAはインハウスモニターとして活躍しています。

前述の通り、レメディグループはキャリアパスの多様化を目指していますがキャリアチェンジを推奨しているわけではありません。

MSL研修は任意にも関わらず多くの社員が研修に参加しています。

担当PJの中でモニタリング業務をするだけなく、他職種への興味や新たな知識を得たいという思いの現れです。

こういった機会を増やしていくことで、日々の業務レベル向上や、個人のキャリア意識するきかっけになるだけでなく、会社として社員の可能性を広げることにもつながっており、レメディグループならではの取り組みだと自負しています。

実際の研修の中身について、教えてください。

まずは「メディカルアフェアーズとはなにか?」といった基本的なテーマで、開発部門とコマーシャル部門の違いについてレクチャーします。

その後、MSLは実際にどんな活動をするのか、実際のメーカー様が求めるMSLの資質に関する研修を行います。

その次のセクションでは、ケーススタディ形式で、MSLが実際の現場で遭遇する事例を紹介し、その対応方法について解説を行います。

(適応外使用や、臨床試験のプロトコール、臨床研究のデータの取り扱い、論文化等に関して)

また、実際のMSLは、医学統計の知識とまではいきませんが、論文内容に関してKOLとディスカッションできるような統計の知識も必要になります。

その他、臨床開発・オンコロジー開発で近年注目されている腫瘍免疫学、免疫チェック阻害剤、CAR-T等の基礎になるような免疫学についてもレクチャーしていきます。

これらの研修を終了後、前述したように、オンコロジー領域のKOLからのレクチャーや直接のディスカッションプログラムを実施する予定です。

「レメディ・カレッジ」には今回伺った「MSL研修」以外にも多種多様な専門的研修があると伺いました。レメディグループが人財育成にここまで力を入れる理由はなんでしょうか?

私たちの最大の財産は「人財」だと考えているからです。

人財の成長=組織の成長・発展という考え方が根底にあり、「レメディで仕事をした」ということが将来的に各社員のキャリア形成に貢献することを期待しています。

また、社員の一人ひとりが、「自分の成長は自分の責任である」という意識を持ってくれることも狙いの一つです。

「MSL研修」もそうですが、レメディ・カレッジが提供するその他の研修ほとんどにおいて、参加者は自分の意思で参加を決定することができます。

「会社が何か与えてくれる」ことに期待するのではなく「自ら主体的に学習することが習慣となる」というマインドを各社員が持てるようになれば、個人としても組織としても更に発展・成長が出来ると考えます。