2025.10.02
プレスリリース
“仮想犬”が介護施設に笑顔を 国内初のMRアニマルセラピー福祉用具情報システム(TAIS)に正式登録 ~VRゴーグルで実現、省人化と衛生面に配慮した“ドッグセラピー”~

体験者以外の方(写真右側)も大型モニターでVRゴーグル内の映像を見て楽しむことができる。
レメディ・アンド・カンパニー株式会社(東京都千代田区 代表:浮田哲州、以下、「弊社」)は、国内初*となるMR(複合現実)アニマルセラピー「いつでもワンちゃん」が、公益財団法人テクノエイド協会の福祉用具情報システム(TAIS)に正式登録され、TAISコードを取得したことをお知らせいたします。
「いつでもワンちゃん」は人手不足や衛生面といった福祉・介護現場の課題に対応する新しいアプローチとして、全国の福祉・介護施設で活用が進んでいます。
今回のTAIS登録により、ご施設が客観的な情報をもとに製品の比較・検討できるようになりました。
これにより、より安心して導入を検討いただける環境が整うことに繋がり、さらに幅広い現場での活用が期待されます。
*国内初:当社調べ(2024年5月 日本国内における「XR技術を活用したアニマルセラピー」として自社調査)
■福祉用具情報システム(TAIS)とは
TAISは、公益財団法人テクノエイド協会が運営する全国規模のデータベースで、企業情報や製品仕様が体系的に公開されています。
各製品には固有の管理番号となる「TAISコード」が発行され、全国の福祉・介護事業者やケアマネージャーが客観的な情報をもとに製品を比較・検討する際の重要な指標となっています。
<登録情報詳細>
製品名:いつでもワンちゃん
TAISコード:02318 - 000001
分類コード:[1]214290:コミュニケーション機器 [2]214224:会話用ソフトウエア
詳細ページ:https://www.techno-tais.jp/ServiceWelfareGoodsDetail.php?RowNo=0&YouguCode1=02318&YouguCode2=000001
■いつでもワンちゃん 開発背景
~人手不足・アレルギーの壁を越え、本物の犬に近い体験を届ける~
福祉・介護現場では「犬や猫が好き」という利用者の声が多く聞かれる一方で、実際の動物を施設へ受け入れることは、アレルギー・衛生管理・職員の人手不足といった理由から難しいという現状がありました。「いつでもワンちゃん」はこうした課題を解決するために開発したMR(複合現実)アニマルセラピーです。
VRゴーグルを装着することで、声やハンドサインに反応するバーチャル犬と触れ合うことができ、スタッフ1名が見守るだけでレクリエーションが成立するため、人手不足に悩む施設でも安心して導入ができます。
さらに、犬の動きや反応を忠実に再現することで、実際の動物によるアニマルセラピーに近い体験を届けられるよう工夫しています。
このような課題から困難であったアニマルセラピーを、省人化と衛生面を両立しながら、より本物に近い形で再現することを目指し開発しました。
■いつでもワンちゃん 特徴
~誰でも、安全に、簡単に楽しめるMR(複合現実)アニマルセラピー~
・VRゴーグルによる体験:
バーチャル犬が、利用者の声やハンドサイン、ボタン操作に反応します。
「おすわり」「ふせ」などといった呼びかけに応じるなど、自然なやり取りが可能です。
・幅広い方に安心して利用いただけるシンプルな設計:
年齢や身体状況、アレルギーの有無に関わらず利用可能です。
・レクリエーション性:
「エサやり」や「ボール遊び」などを通して、自然と手を伸ばしたり動かしたりする姿が見られるケースもあります。
・安全性への配慮
MR(複合現実)技術を活用することで、VRゴーグルを通してバーチャル犬と現実の周囲環境を見ることができます。これにより、体験中も周囲の人や家具などを視認でき、転倒や接触のリスク軽減を目指す設計になっています。

■導入実績と現場の声
~全国40か所で活用が進む、利用者の笑顔と職員の省人化~
販売開始から約1年で、全国40か所の高齢者施設・医療機関・大学での活用が進んでいます。(2025年9月末時点)
・「昔飼っていた犬に会えたようで涙が出ました」(利用者)
・「普段は手を動かさない方が、犬に向かって一生懸命手をのばしていました」(職員)
・「今まで見たことがない利用者の笑顔を見られたので導入を決めました」(施設経営者)
また、ある施設では、「従来の体操やゴルフなどのレクリエーションでは進行や補助に3名以上のスタッフが必要でしたが、『いつでもワンちゃん』は職員1名だけで無理なく進行できるうえ、利用者が楽しんでいる姿が導入の決め手になった」との声も寄せられています。
こうした事例から、利用者にとっては「笑顔や癒しを感じられる新しい機会」となり、職員にとっては「従来のレクリエ―ションと比べて少人数で実施できる省人化の工夫」として役立っています。

■今後の展望
~福祉・介護現場に新しい価値を届けるために~
今回のTAIS登録を新たな一歩とし、全国の介護・福祉現場への普及をさらに進めてまいります。
「いつでもワンちゃん」を通して、誰もが安心して、笑顔になれる時間を創り出すことが、私たちの使命です。今後も技術を高め、変わらぬ想いを持って、福祉・介護現場に新しい価値ときっかけを提供してまいります。
■弊社について
レメディ・アンド・カンパニーは、世界から1つでも多くの病や不便、不幸、悲しみを減らし1つでも多くの笑顔や喜び、幸せを生み出すために、テクノロジーを駆使した取り組みを続けています。
私たちの使命は、まだ解決されていない社会課題にテクノロジーで挑み、暮らしの中に笑顔や安心、幸せを増やしていくことです。
これまで約20年にわたり、製薬企業の医薬品開発を支援してきた経験や知見を土台に、2022年にデジタル事業を立ち上げました。
医療・福祉の現場が抱える課題をテクノロジーで解決することを目指し、その第一歩として開発したのが「いつでもワンちゃん」です。
「いつでもワンちゃん」を通して実現したい未来は、利用者に幸せを届けるとともに、スタッフにやりがいをもたらすきっかけを作ることです。
そして最終的には、介護の質そのものを高めていくことに繋がると信じ、日々活動を続けています。
■会社概要
- 会社名:レメディ・アンド・カンパニー株式会社
- 所在地:東京都千代田区大手町二丁目6番4号 TOKYO TORCH 常盤橋タワー 23階
- 代表者:代表取締役 グループCEO 浮田 哲州
- 事業内容:
医療・医薬品開発に関するDXソリューションやコンサルティング事業
国内外の先進医療プラットフォーム構築事業デジタルヘルスケア事業 - 製品ページ:https://itsudemo-wanchan.com/
<このプレスリリースに関するお問い合わせ先>
レメディ・アンド・カンパニー株式会社 広報グループ
TEL: 03-5299-7011