2025.07.10

プレスリリース

高齢者の“心”を癒すバーチャルアニマルセラピー 開始から1年で30施設が活用

レメディ・アンド・カンパニー株式会社(東京都千代田区 代表:浮田哲州)が提供するMR(複合現実)技術を活用した高齢者施設向けバーチャルアニマルセラピー『いつでもワンちゃん』は、今月7月でサービス開始から1年を迎えます。
この1年で首都圏・関西圏を中心に高齢者施設30箇所、施設入居者約300人が体験し、介護現場で高齢者の「心」に寄り添う新たな選択肢として、少しずつ広がってきています。

いつワン施設体験の様子

■ 高齢者の「心」を支える新しい選択肢に

介護現場では深刻な人手不足が続いており、介護労働実態調査によると調査対象となった介護職員全体の52.1%が「人手が不足している」と回答したと報告されています。(1)
介護現場からは「人手不足により、日々の食事、排泄、入浴など、日常的なケアで手一杯。心のケアまで手が回らない。」という声を耳にします。
このような現実を踏まえ、テクノロジ―を活用して高齢者の「心のケア」を可能にする新たな選択肢として「いつでもワンちゃん」をスタートしました。

(1) 4年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書

■ 1年間の実績、体験者の反応

開始から1年間で、首都圏・関西圏の高齢者施設を中心に30施設で活用され、施設入居者の約300名が体験しています。施設の経営者や職員も含めると体験者は600名以上にのぼります。

▷高齢者の反応
  • 「昔飼っていた犬に会えたみたい、ありがとう」と涙を流す方
  • ゴーグル越しに犬や猫に話しかけ、自然と笑顔がこぼれる方
  • 障がいによって普段は手を動かすことは少ないが、犬を目の前にすると一生懸命手を動かそうとした方
  • 普段自分からは喋らないが、体験後に自発的にスタッフに声をかけ会話を始める方
▷施設の経営者や職員の反応・感想
  • 「普段あまり運動をしたがらないのに、自分から積極的に手を動かしていてびっくりです」
  • 「介護業界の効率化の本質は、いつでもワンちゃんのように高齢者の幸せを一番に考えることを忘れちゃいけないよね」
  • 「レクリエーションの選択肢が広がって、入居者の笑顔を見る機会が増えた」
  • 「今まで見たことがない入居者の笑顔が見れたから、導入を決めました」

■今後の展望

現状、1都2府8県で活用が広がるいつでもワンちゃんの全国での活用を目指し、高齢者施設での体験会開催や導入施設における成功事例の発信を行っていきます。また、高齢者の「心のケア」をしながら、日常的なリハビリが可能になる新規モードの開発や、これに伴う学術研究にも着手していく予定です。
私たちは今後も、人手不足によりICTの活用や介護ロボットの導入、業務の定型化・分業化が進む介護業界に向けて、いつでもワンちゃんを通し、「高齢者の幸せ」を本質として追求する必要性を発信し続けてまいります。

■MRアニマルセラピー『いつでもワンちゃん』とは?

  • VRゴーグルを装着すると、目の前にリアルな犬や猫が現れる。
  • 犬とのふれあいはボール遊び、エサやりなどが可能。
  • MR(複合現実)技術を活用していることから、周囲も確認できるため安全性の面で安心感がある。
  • ふれあいを通して高齢者の手先の軽い運動、運動の動機付けに繋がる。
  • 実際の動物によるアニマルセラピーと同等の効果が期待される。
  • 自身の年齢やアレルギー等の問題で犬を飼いたくても飼えない高齢者に、本物のように見える犬との“ふれあい”体験を届ける。

■ 取材のご案内

本件の詳細や、活用現場での様子などについて、取材や撮影等を随時承っております。
もしご興味をお持ちいただけましたら、下記お問い合わせ先もしくは取材申込フォームよりお気軽にご連絡ください。
〈取材申込フォーム〉https://zfrmz.com/4cdyMekvu9PpOqYZOeob


<このプレスリリースに関するお問い合わせ先>
レメディ・アンド・カンパニー株式会社 広報グループ
TEL: 03-5299-7011